京の纏 4個入りの販売を開始いたしました
先代 金谷哲雄が昭和の60年頃、京都の上京消防団 団長を勤めさせていただいていた事もあり、火消しの纏をモチーフにした落雁の和菓子です。
落雁と聞くと、固いお干菓子を思い浮かべられる方、また、お盆などにお供えする固くて味の無いお菓子を想像される方が多いかもしれません。
しかし、一般的に今日でもお供えなどに使われるように、普段は口にすることのできない高級な和菓子として落雁というものがあったそうです。実際、京都では地蔵盆といってお盆の時期に町内に地蔵さんを祭り、お供えなどをするのですが、それらにもあんこ入りの落雁が使われております。当時の落雁は、お盆の楽しみの一つだったそうです。
さてそんな「落雁」菓子は、米粉などの粉末を使ったお菓子全般をさす言葉ですので、おいしく食べるものから、お供えするだけの味のないような形だけの物まで多岐にわたりますが、先代が作り始めたのは、「食べておいしい落雁」というものでした。大きな栗の甘露煮を中心に、自慢の粒あんをたっぷり入れて落雁粉で押し固めた菓子です。
作り立てはほろっと崩れるてしまうのですが、一日置くとあんこからの水分が粉にうつりおもちのような独特の食感を生み出します。
また、纏というと、江戸の火消しを思い浮かべられるかとおもいますが、京都も江戸時代には大きな火事を経験し、また、込み入った町家が密集し木造建築の寺院仏閣が多い事から、江戸時代より自警的な火消しの団体が活動し、明治維新以降も町内や学区単位での火消しが組織されていたそうです。
そんな火消しのシンボルである「纏」をあしらった和菓子。
おめでたい席での贈り物や、また江戸の落語のように「夫婦喧嘩をしないように」と結婚祝いにお使いいただいたりと、永きにわたりご愛好いただいております。
10個入に加えて、この度、四つ化粧箱入りの商品を販売させていただく事となりました。
4つですが、紺色の箱に纏の張り紙。のしなどを御かけさせていただく事もできますので、今まで以上にお気軽に御使いいただけましたら幸いでございます。
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