2015年4月18日土曜日

上生菓子 練切り 竹の子

上生菓子 練切り 竹の子
 こちら、四月末から5月始めにかけてお作りさせていただいております筍、竹の子になります。
 練切りでは華やかなピンクや赤のお花や、水仙やかえでの緑、藤やあやめの紫とおおまかな色味の系統がありますが、こちらは春には珍しい茶系の練切りとなります。
 お使いになるお茶器やお花等に合わせてお選びいただく際、このような色味が合う事もあるかと思います。
上生菓子 練切り 竹の子
 京都の竹の子の生産量は全国的には一割程度だそうですが、「白子たけのこ」といわれ大変おいしいものがとれるそうです。
 私も一度、大山崎の知り合いのお宅にお邪魔し、朝日が出る前から竹の子掘りをさせてもらった事があります。出荷されるものではないので、その場で下湯でを済ませます。また、すぐに生のまま食べる事もできました。そちらでは、お仕事の片手間に竹やぶを世話されていましたが、専門にされているところの竹の子はもっとおいしいよとおっしゃっていました。

 なかなか現地にいかないと食べる事のできない物ですが、ほんとうに取れ立てのものはこの世の物とは思えない生命力を感じます。
 そんなかわいらしい姿と反する、内に秘めた力強さを現せるお菓子ではないでしょうか。 

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