京都は今週末、桜の最高潮を迎えそうです。
寒の戻りで少し寒いですが、雨もさほどふらないので、その分、少しでも永く咲いていてくれるといいですね。

今年は、桜の特別なお菓子を、真っ白な丸い上用まんじゅうに、桜の花びらをあしらった「上生菓子 上用 山桜」とさせていただきました。
短い桜の季節。着物の柄と一緒で短い期間しか楽しめない物ほど貴重に感じられるよう、桜をモチーフにした生菓子は沢山作られています。
今回このような形にさせてもらったのは、、ある野外で行われるお茶会でお使いいただける事になり、考案いたしました。
四月は始まりの季節。真っ白な新しい心を上用まんじゅうに、また、そんな時にひらりと舞い上がり、手元に落ちてくる桜の花びらをイメージいたしました。
京菓子の伝統的な上用まんじゅうの製法ですので、モッチリとした食感に口溶けのよいこしあんを包んでおります。
桜の花びらは熱々の段階で一枚づつ上に載せていき、少し蒸らす事により定着させているのですが、今日、何百個と作った中でこんな形の物がありました。

天然の素材ですので、すべて違う形なんですが、ちょうど折り鶴に見えませんでしょうか?
もちろん狙ってできる物ではないのですが、このように一つ一つの形、自然が織りなす偶然に物語を見るというのも京菓子の楽しみの一つだと思います。
今年はもう桜の季節が終わってしまいますが、毎年咲いてくれるのもいい所でありますので、また来年のサクラの季節、ご予約いただけましたら幸いでございます。
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