2015年4月18日土曜日

上生菓子 求肥 鶴

上生菓子 求肥 鶴
 冬至もすぎ、そろそろお正月のご用意はおすみでしょうか?
年末に向けて始まったお正月用の生菓子も残り僅かになってきました。
 本日は、上生菓子の求肥「鶴」をご紹介いたします。
上生菓子 求肥 鶴
 上用の鶴と同じく、おめでたいモチーフですので、毎年人気がありますが、上用以外でとのご要望で、今年は作らせて頂きました。
 求肥とは餅から作られるお餅の一種なのですが、通常の餅米を蒸して突くのではなく、一旦粉にした餅米を使用し、常温で数日間柔らかいまま食する事ができるようにしたものです。
 お正月といえばお餅ですが、こちらも諸処由来があるようで、一説によると、平安時代に中国から伝わったそうです。
 すこし前の日本では、お正月で商店が開いていないため、保存食として、また、贅沢な食べ物として餅を食べていたのだろうと思います。
 京菓子では、残念ながら通常の餅はつかいません。
餅は餅屋といいますが、京菓子で餅を使う事は本流ではないとされています。そのかわりに、米粉や、餅米粉、道明寺などを使用致します。
 ○○餅などというお菓子は餅とは言うものの、製法自体は餅(蒸して突いたもの)ではなく、このような求肥を使ったものが京菓子では一般的だそうです。
 そのような理由から、お正月は求肥の生菓子を、とお求めになるかたもおられます。
お雑煮のお餅ももちろんの事、お正月のご挨拶などに御使い頂けましたら幸いです。

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