2015年4月18日土曜日

大福茶

あけましておめでとうございます。
 あけましておめでとうございます。
こちらをご覧の皆様、いつもお目にかけて頂きまして真に有難うございます。
 昨年からネットショップを立ち上げ、それに伴いこちらのブログにて近状をご報告させていただいております。今年も、和菓子や、お茶、京都の行事や場所にまつわるいろいろな事を勉強し、レポートして行きたいと思っておしますので、よろしくお願いいたします。

 さて、2014年もバタバタと始まりましたが新年のご挨拶に永谷宗園茶店様にご挨拶にお伺いさせていただきました。
 お伺いの度にあたらしいお茶を買い求めて帰って、それぞれの味を勉強させていただいております。
永谷宗園茶店

 お店にはこのように沢山の茶葉が並んでいて、その他に玉露やお抹茶は量り売りですので、奥に置いてあります。
 お正月ですので、すこしいいお茶を、、とお求めの方が多いとのことでした。
関西地方でお正月に飲まれるお茶、結んだ昆布や梅の入ったものを縁起ものとして飲むのですが、それは大福茶と呼ばれています。「だいふくちゃ」と呼んでしまいそうですが、「おおぶくちゃ」と言います。大福茶は茶葉の種類ではなく縁起もののお茶をそう呼ぶので、みなさんそれぞれのお茶を楽しまれています。
 私の家庭では、神社に初詣に行った際にいただく小さい梅に御煎茶を入れて飲んでいました。いいお茶といっても、やはり冬場は玉露など低温でだされるお茶よりは熱いお茶が喜ばれますし、普段が番茶やほうじ茶ですので、お正月やし煎茶いれよかと祖母が毎年言っていたものです。
 永谷さんの奥さまにお尋ねしていたのですが、昔から昆布と梅をいれて番茶でだされるそうです。しかし、私の家のように、ちょっといいお茶を、、と言われる方が多いので、昆布や梅に負けないように、サッパリしていて濃い味がでるお煎茶を大福茶として販売しておられました。
 (そのほかにオススメをお伺いすると、かぶせ茶、俗に熱湯玉露と言われる茶葉をご紹介頂きました。また、こちらは試飲ののちにレポートさせて頂きたいと思っております。)
 
村上天皇の治世に京に疫病が蔓延し六波羅蜜寺の空也上人が大ぶりの茶碗に梅干を入れたお茶をふるまったところ疫病が下火になり、その後村上天皇が正月元旦に同じお茶を服して人々の無病息災を祈ったということです。
王が服す茶で「王服茶」、これが「大福茶」になったようです。
 お茶に梅干、結び昆布を入れ家族一同うちそろっていただく縁起茶ですが
新春を寿ぐにふさわしいものです。

 梅干しの歴史方面から調べると江戸時代に各家庭で梅干しがつけられるようになり、梅は縁起の良いお花であることから梅干しも縁起ものとされ、お茶に入れられたそうです。
 たしかに縁起ものだと思いますが、酸っぱい梅干しの食べ方として、お茶を注いで頂くというのは理にかなっているかなと思います。
 梅や昆布の他に豆や山椒など縁起ものを入れてもいいそうです。和菓子にあわないかもしれませんが、これも一つの文化としてお楽しみいただければと思います。

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