2015年4月18日土曜日

京都の水無月〜みな月〜

京都の水無月〜みな月〜

 6/30日はみな月でした。京都ではどこのお菓子屋さんの店頭にも並びます。例に漏れず、お得意様の所からご注文をいただき当日に配達いたします。西陣だと、ご商売をしている方が多く、季節の物は配達する(お店の方はお店をほったらかしにして外に買い物に行けないので、、)風習が今でも残っております。昔はお米屋さんも酒屋さん(調味料等)、魚やさんも周りにきてくれていたそうです。
 祖母から聞いた話ですと、終戦直後は丁稚さんのような若い働き手が沢山いた(当店にも周りのお店にも。)そうです。ちなみに、金谷正廣のある下長者町ですが、堀川通りに商店街ができるまでは、お店が立ち並ぶ狭い道だったそうです。今では数店しかのこっていませんが、創業から150年以上ずっと、ここで営業させていただいております。

 昔話ついでなのですが、90歳ちかいおばあさまから連絡があり、真盛豆を届けてとの事でした。配達にお伺いしたついでにお話を伺っていると、戦前は北野天満宮の近くにお住まいでお茶のお稽古にいかされ、また、終戦後も保育園がわりのようにお茶の先生に預けられ厳しいお稽古をお受けになっていたそうです。今では、お茶会に行くのも趣味の一つでお花やお茶を愛しておられるのですが、当時は習い事がいやでいやでしかたなかったそうです。その中で、唯一の楽しみがお菓子で、そのときに真盛豆を食べた思いでがあるそうです。

 さて、みなづきですが、
 京都の水無月〜みな月〜
普通の白、黒糖の黒、抹茶の緑となっておりますが、写真で上からですと分かりにくかったですね。
 すべて、生ものですので、発送などは承っておりませんが、毎年の縁起物ですので、お近くにお住まいの方は是非来年ご予約下さい。また、遠くに方もお近くの和菓子屋さんでお買い求めいただき、暑い夏を乗り切る風物詩としてご一緒にお楽しみいただけたらと思います。
 
 季節ものは他に7/20の土曜入りの日に「あんころ」とよばれるおはぎのようなお菓子、秋にはお月見団子などもさせていただきます。また、お近くは配達も受けたまわっておりますので、お気軽にお声掛け下さいませ。
 

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